リモートブラウザ分離(RBI)には多くのユースケースがありますが、セキュアウェブゲートウェイ(SWG)で実装するユースケースが一般的と言われています。SWGが脅威と判断したWebサイトを遮断し、安全と判断したWebサイトを許可する一方で、未分類またはセキュリティリスクにおいて判断が困難な(脅威とも安全とも言えない)Webサイトの扱いをどうするかという点は、多くのSWGの課題となっています。こうしたWebサイトへの接続を許可すればエンドポイントデバイスを露呈することとなり、マルウェアやマクロ、悪意のあるスクリプト、フィッシング攻撃を阻止できなくなる可能性があります。しかし、すべてを遮断してしまうと、そういったWebサイトへのアクセスが必要となる一部の業務へ支障をきたす恐れがあります。解決策として、ファイルのダウンロードやアップロード、フォームデータのPOSTをブロックし、Webからの脅威やマルウェア、悪意のあるスクリプト、フィッシング攻撃を阻止しながらセキュリティリスクのあるWebサイトへ安全に接続する手法があります。これは接続するWebサイトを絞ったRBI(ターゲット RBI )と呼ばれています。
ターゲットRBIは、アクティブスクリプトやWebサイトの潜在的な脅威を遮断しながら、未分類またはセキュリティリスクがあるWebサイトをピクセルストリーミングメディアでレンダリングし、結果をユーザー側に表示させます。一般的にこうした未分類またはセキュリティリスクがあるWebサイトは、Webブラウザによるリクエスト全体の約6~8%を占めています。SWGでは、プロキシチェイン機能でリスクの高いWebサイトへのアクセスをRBIサーバに渡してピクセルレンダリングによって安全にユーザーのブラウザに表示結果を送信するため、ユーザ